猫背などの前かがみ姿勢は、骨格アライメントの不整を引き起こし、首や背中の痛みや腰痛を引き起こす原因になります。
首や背中の痛みや腰痛は、筋スパズムを起こし、より一層筋肉を硬くします。
硬くなった筋肉は、痛みを感じるセンサーである侵害受容器を刺激し、更なる痛みを引き起こすいわゆる負のスパイラルをもたらす可能性が出てきます。
そのような痛みのスパイラルを断つ為に、骨格アライメントを整え、筋肉へのストレスを軽減することが大切であると考えております。
具体的には、身体の土台である骨盤の歪みを調整し、頭部や背骨の位置関係を整える施術が大切になってきます。
施術直後の身体の状態は、短期記憶です。
短期記憶として脳内にインプットされた骨格アライメントは、一時的なものとしてでなく、短期記憶を長期記憶に変え、日常生活に定着させる必要があります。
その為には、普段から良い姿勢の意識付けを行うことが大切になってきます。
まずは、肩甲骨を意識し、左右の肩甲骨を背骨に近づけることを脳に言い聞かせ続けます。
そして、鎖骨を前に出し、人に鎖骨を見せるイメージを持ちます。
さらに、歩く時も肩甲骨を意識し、15m位先を見据えて歩行することが望ましいです。
骨格バランスを整え、快適な日常生活を送られますよう、専門家として治療やアドバイスをさせて頂きます。
脳科学から見た良い姿勢への適応
ヒトは、背骨を軸に前後、左右に均衡がとれています。
骨盤から背骨、そして頭部まで、ヒト本来の骨格バランスを意識する必要があります。
普段から正しい姿勢を意識することで、あるべき骨格バランスを脳内に覚えさせる事が大切です。
正しい姿勢とは、出来るだけ肩甲骨を背骨に寄せて、胸を張る意識を持つことです。
背骨は、身体の横から見るとS字状の弯曲を呈しており、頚椎・腰椎では前弯、胸椎・仙骨では後弯であることが望ましいです。
猫背姿勢を伴うデスクワークやスマートフォン操作等の長時間作業は、頚部を前方に突出させ、首や背中の筋肉の緊張を誘発します。
身体全体の骨格の調整は、適切な骨格アライメントとし、正しい姿勢の意識付けの助けとなります。
しかし、この段階では脳内では短期記憶として認識されており、正しい姿勢が脳内で定着されておりません。
長期記憶として定着させるために一定期間を必要とします。
脳科学的に若い人で4~6週間、年配になると5~8週間程の期間を要します。
短期記憶を長期記憶に変え、良い姿勢が定着してくると、頭痛や首まわりの筋肉の緊張など、今まで煩わせてきた諸症状の改善が期待できます。
普段から左右の肩甲骨を背骨に近づけることを意識し、常に脳に言い聞かせることで良い姿勢を記憶し、定着させることが大切なのです。